今回は先日行われたビジネス実践講座の様子をご紹介します。
クッション言葉とは、話している相手にお願い・指示・命令する時や、催促・確認する時など、
直接本題を伝える手前に挟む事によって、柔らかいニュアンスにする言葉のことです。
否定的なことを伝えるときには、直接的な強く当たる表現を避けることができて、
相手に不快感を与えず、丁寧で優しい印象を与えることができます。
意義を唱えることを伝えなければならない場合、直接相手に伝えてしまうと角が立ってしまうような
ときでも、このクッション言葉があるだけで、相手に失礼に当たることなく、
言いにくいことも伝えることができる便利な言葉です。
いくつかの例文をあげて、その言葉の前にどんなクッション言葉があれば丁寧に伝わるかを
みなさんで考えてみました。
答えはひとつではありません。自分なら、どんな風に声をかけられたら嫌な気持ちにならなずに相手の
言い分を受け入れられるかを色々な場面を想定して考えてみます。
・恐れ入りますが
・申し訳ございませんが
・あいにくですが
・失礼ですが
・お手数をおかけしますが
・差し支えなければ
・できましたら
・申し上げにくいのですが
・もし、よろしければ
・今、よろしいでしょうか
・恐縮ですが
・お言葉を返すようですが
・ご足労おかけいたしますが
・たいへん不躾ですが
・無礼を承知で申しあげますが
などの答えがあがりました。
みなさんからは、
「ひと言添えるだけで随分印象がかわる」
「多用されるとかえって嫌な気持ちになる」
「今までに聞いたことがない言葉もあった」
「聞いたことはあっても、咄嗟に使えない気がする」
「業務的に聞こえてしまう」
「丁寧に言われると、こちらも丁寧にしなければと思う」
「言いにくいことが、言いやすくなる」
「うまく使えるとコミュニケーションがスムーズになる」
など、たくさんの意見が飛び交いました。
聞きなれない言葉もありますが、簡単なところから使い分けができるようになるといいですね。
相手に対しての思いやりの言葉であるクッション言葉をうまく使うことで、相手に優しく丁寧な印象を
与えることができますし、否定的なことなど言いにくい事柄であっても、相手に失礼にならずに伝えることが
できて、話の印象がずいぶんよくなるのは間違いありません。
今回は座学でしたが、次の機会には実際のビジネスシーンを想定したロールプレイングを行い、
みなさんのスキルアップを図っていきたいと考えています。