みなさんにはどんな口癖がありますか? ほとんど無意識のうちに口にしてしまうものとはいえ、その内容によっては脳に悪影響が及ぶこともあるそうです。
勉強においても、普段使っている言葉が効率を下げているかもしれません。今回は、「勉強力を下げてしまう口癖」を4つ考えてみます。
【口癖1】
「これは苦手だから」
勉強を進めていると、自分には向いていないと感じる分野や苦手な単元が出てくることもあるかもしれません。しかし、先入観だけで「~は苦手」という口癖を頻発していると、学習効率は下がってしまいます。
先入観から来る「~は苦手」という口癖を放置していると、対象への苦手意識を増幅させることになり、実際のパフォーマンスにも悪影響が及びます。解決策として、おすすめするのは「ロールモデルを見つける」こと。たとえば、自分よりほんの少しだけ勉強ができる友人をロールモデルに設定してみましょう。「彼ができるのだから私もきっとできる」というポジティブな思いが、苦手意識を和らげてくれるかもしれません。
【口癖2】
「あとでやろう」
「これはあとにしよう」と物事を先延ばしにするような口癖ですね。
物事を先延ばしにすると、「やらなければならないのに」という自分への批判意識が同時に生まれ、自身でストレスを生み出している状態になるとのこと。ストレスホルモンのひとつであるコルチゾールが過剰に分泌され、脳の記憶機能をつかさどる海馬の神経細胞が減少するそうです。
そんな先延ばしの口癖がある人に実践してほしいのが、タイムマネージメント。
まず、目の前の課題を「終わったもの」と「これから取り組まなければならないもの」に区別し、あす。次に、後者のタスクに対して「これはいますぐ始めよう」「これは13時から1時間かけてやろう」といった具合に、それぞれ具体的に計画を立てます。事前に細かく決めておけば、いつまでも先延ばしにする状況を打破でき、勉強に対して以前よりストレスを感じずにすむはずです。
【口癖3】
「完璧にしないと」
「問題集は最初から全部解いていかないと」といった完璧主義的な口癖も、じつは非効率的な学習の原因となっています。
完璧主義だと、物事に妥協できないがゆえに取捨選択ができずメリハリもつけられないそう。かけた時間あたりの生産性が低くなりやすいため、結果として非効率的な学習になってしまうのです。
口癖になるほど完璧を目指してしまう人には、「ワースト・ファーストアプローチ」と呼ばれる方法がおすすめ。「タスクの難易度」という基準で優先順位をつけ、最も難易度が高く負荷が重いと感じるタスクから先にこなしていく方法です。
たとえば問題集を解くとき、自分が苦手だと感じる単元から優先して取り組むようにしてはいかがでしょうか。優先順位を明確にし、自分にとって本当に必要な勉強が無駄も省けるはずです。
【口癖4】
「つまらない」
勉強に対して「つまらない」「やりたくない」というマイナスイメージを一度抱くと、「その苦しい状況からどのように脱却するか」という方向に全神経が集中してしまうからだそう。そうすると「勉強に対する努力」ではなく「苦境を乗り越える努力」のほうに力を注ぐようになり、効率が悪くなってしまうそうです。