突然ですが、「上善、水の如し」という言葉をご存じですか?
「上善」とは、「最善の生き方」ということで、「人間にとって最良の生き方とは、水のように生きること」
という意味だそうです。(古代中国の思想書『老子』より)
わたしは日本酒の銘柄だとばかり思っていました。こんな謂れがあったとは(汗)。
では、水のように生きるとは、どういう生き方なのでしょう。色々な考え方があると思いますが、
「とらわれない」ということがポイントになってくるのではないでしょうか。
『べき』にとらわれない
ついつい頑張りすぎてしまうのは、「べき」にとらわれているからかもしれません。「最後まで完璧にやり遂げるべき」
「少しの手抜きも許すべきではない」「弱音を吐くべきではない」というように、自分を追い込んでいないでしょうか。
ほかにも、「ねばならない」「してはならない」といった考え方も同様です。そんな「べき」にとらわれそうになったら、
もっと寛容な考え方に置き換えてみませんか。
『まぁええか』
高い目標をもって努力することは素晴らしいのですが、「完璧にこなすべき」と自分自身を追い込んで、
苦しくなってしまっては本末転倒です。自分に対して厳しい頑張り屋さんほど、たまには「まぁええか」
と肩の力を抜きましょう。そうやって心をゆるめたら、またできることからリスタートすればいいのです。
『そのままでええやん』
自分に対しても、相手に対しても、「べき」を求めすぎてしまう。そんな人は、最初は嘘でもいいので
「そのままでええやん」とつぶやいてみてください。失敗したり、うまくいかなかったり、完璧にできなかったりしても、
「そのままでええやん」と声に出すのです。人それぞれ、得意なことや不得意なことがあり、考え方や行動も違う、
それがわたしたち人間なのだと気づくきっかけになります。
反応しない
つらい、苦しい、しんどい、痛い、逃げたい……これらは危険を回避するための、生きものとして当然の反応です。
ただし、それに固執しすぎるのは、正しい反応ではありません。「つらい……と思っている」「苦しい……と感じている」
というように、他人事のような表現に変えることで、過剰に反応しすぎずに留まれる効果があるそうです。
考えない
わたしたちは言葉で思考しており、一日に何万回も頭の中でおしゃべりを繰り返しています。つらい、しんどいときは、
同じことをぐるぐると思いめぐらせ、負の感情を増幅させてしまうのです。
そんな負のスパイラルを止めるには、考えないレベルまで「小さく、小さく」していきましょう。
「考えないようにしよう」とすればするほど、考えてしまうのがわたしたち人間ですから、「小さく、小さく」
と唱えて意識をそらすのが有効です。
判断しない
あらゆる物事には、二面性があります。良い面もあれば、悪い面もあるものです。ちょっと嫌な思いをしたり、
気分を損ねることがあったりすると、「これは悪い」「絶対に許せない」と決めつけがちですよね。
そんな一時の感情で「良い」「悪い」を判断すると、視野が狭くなりばかりか、「許せない」範囲がどんどん広がって
自分が苦しくなるだけです。「良い」「悪い」を判断する前に、ひと呼吸入れて、
「判断しない」選択肢があることを思い出してみましょう。
いかがでしたか?
「とらわれない」心の持ち方をいくつか紹介してきましたが、すぐに考え方を変えるのは難しいですよね。
でも何か少しキッカケがあれば、今よりもずっとラクに生きていくことができるはずです。
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